廊下がない家は暮らしにくい?廊下がなくても暮らしやすくなるコツとは
近年、廊下のない間取りが流行っているのはご存知でしょうか?廊下を無駄なスペースと考える方が、廊下をなくして、リビングなどを一体化する動きが増えています。廊下をなくすのは、さまざまなメリットがあるのと同時にデメリットも発生するので、注意が必要になります。今回は、そんなメリットやデメリットを中心に解説していきます。
廊下のない家は暮らしにくい?廊下ナシ物件の弱点とは
最初に廊下ナシ物件の弱点、デメリットなどについて説明していきます。デメリットなどを十分に理解して、廊下がない家についてよく検討してみましょう。
プライバシーが確保しにくい
廊下がない間取りの場合、音が他の部屋に伝わりやすくなってしまうため、プライバシーが確保しにくいというデメリットが生じます。
例えば、自分が部屋で寝たい時など、隣の部屋の話し声が気になってしまい、眠れなかったり、勉強したい時も、物音や話し声が気になってしまうと、なかなか集中できなくなってしまう方もいるでしょう。なので、廊下なしの家を検討している方は、そのような点も考慮する必要があることを覚えておきましょう。
ニオイや目線が気になる場合も
キッチンと別の部屋が直結している場合は、食事のニオイなどが広がってしまう可能性があります。クローゼットなど、服がある部屋だと、特に注意が必要になります。
また、脱衣所とリビングが近いと、お客さんが来ている場合にお風呂に入りにくかったりします。このようなケースを想定して、間取りを考える必要も出てきます。
レイアウトが限られる
廊下がない家の間取りを考える場合、レイアウトは限られてしまうため、自由度が減ってしまい、自分の理想の間取りを実現できない可能性があります。
廊下のない家にはこんなメリットが!
先ほどは、廊下のない家の弱点やデメリットを説明していきました。こちらでは、反対に廊下のない家のメリットについて解説していきます。
部屋のスペースが増える
廊下のスペースがなくなれば、使用できる面積が増えるため、部屋のスペースが広くなると考えれば、これは、廊下がない家の最大のメリットと言えるでしょう。例えば、都内などは、土地が限られているため、そんなに大きな家を建てられないケースがあります。
そんな時に、廊下を無駄なスペースと考えられれば、そのスペースを切り捨てて、他の部屋のスペースを増やすことが可能となってきます。また、廊下がなくなれば、扉を減らせるため、視覚的にも部屋を広く見せることができます。
家族のコミュニケーションが増える
廊下がなくなることで、それぞれの部屋の感覚が近くなり、人の気配を感じやすくなります。そのため、家族の状況を把握しやすくなり、声を掛けやすい環境が生まれます。そのため、家族の存在を常に感じながらの生活ができるので、コミュニケーションが増えていくでしょう。
家全体の温度差がつきにくい
廊下がない分、それぞれの部屋がワンルームのようになるため、各空間の温度差がつきにくいというのもメリットの1つになります。なので、間取りによっては、エアコン1台で家全体の温度調節を賄えることが可能になります。
このように家全体の温度が均一になれば、ヒートショックなどの危険性も下がるため、自分が将来、高齢者になった時のことを考えると、健康面に大きい利益をもたらすことでしょう。
廊下ナシ物件でも暮らしやすくするコツは?
最後に、廊下なし物件でも暮らしやすくするコツについて解説していきたいと思います。
間取りを工夫する
間取りを考える段階で、どこの部屋をどのように使用するかなど、あらかじめ計画を立てておくことをおすすめします。例えば、勉強や作業するのに、使用したい部屋を前もって決めておけば、生活音が気になって集中できないことを防止するために、間にクローゼットを設けたりする工夫が可能となります。
しかし、間取りが悪いと住みにくくなってしまう可能性も生じるため、間取りを計画する段階で、きちんと設計士の方と話し合いを重ねていきましょう。このように、廊下なし物件で暮らすためには、計画性が重要になってくるということです。
外の空間も利用
家の間取りだけでなく、庭や駐車場の位置関係も重要です。外と玄関の位置を工夫すれば、玄関から各部屋に直接向かうことが可能になります。内と外との関係をうまく利用して、無駄のない家づくりを目指して行きましょう。
まとめ
今回は、廊下のない家の暮らし方、そのメリット、デメリットなどについて紹介していきました。今回の記事で、解説したとおり、廊下のない家には、メリットもデメリットも存在しています。そうなってくると、1番重要となってくるのは、自分たちがどの機能や性能を優先にするかだと私は考えます。
家を建てて、いざ住み始めると「もっと、こうしておけばよかった」などと、後悔が出てくるという話をよく耳にします。今回の記事を読んで、そんな後悔をする方が少しでも減ってくれたら、幸いです。廊下のない家も工夫次第で、住みやすい快適な家となります。皆さんも、そんな家づくりを目指して、理想の住まいを実現させましょう。