新築一戸建てのチラシはどう見る?チラシから読み取れることとは
建売住宅などをお探しの場合、チラシを見る方も多いのではないのでしょうか。しかし、チラシを見てもよくわからないと思っている方も多いでしょう。そこで、新築一戸建てのチラシの読み方を解説します。また、チラシで禁止されている表現やチェックするメリットとデメリットも説明しているため、チラシを読む際はこれらも参考にしてください。
新築一戸建てのチラシとその内容
建売住宅は、新聞折込やポスティングなどで配布されていることが多いです。販売価格や間取り、敷地・建物・延べ床の面積などが記載されているほか、子育て世代がターゲットの場合は、小学校や中学校の情報も掲載されています。
販売価格
チラシに記載されている物件の販売価格は、税込みでの価格表記です。ただし、住宅ローンの手数料や保証料・諸経費などを含まないため、表記されている価格よりも多少高くなると考えましょう。
間取り
家の中の部屋の配置について書いてあるのが間取りです。2LDKや3LDK、4LDKと書かれていることもあるでしょう。Lはリビング、Dはダイニング、Kはキッチンです。
間取り図からは各部屋の位置や洗面所・浴室などの場所が見て取れるため、家事の導線はよいか、家族の人数に合った部屋数があるか、収納はどのくらいあるのかを確認するとよいでしょう。
敷地・建物・延べ床面積
敷地面積とは土地全体の面積のことで、建物面積とはその名の通り建物が立っている面積のことを指します。延べ床面積は、2階建てであれば1階と2階の床面積を合わせたものです。
平均的な延べ床面積は都道府県によって異なり、東京都では64.48㎡とかなり狭いですが、富山県であれば151.18㎡もあるようです。
要注意!チラシで禁止されている表現とは
化粧品の広告で「○○の効果がある」と書いてはいけないように、不動産業界でも広告禁止表現が定められています。もし以下で紹介する広告表現があれば、公正な取引がされていないかもしれません。
初めて利用する不動産会社で住宅を購入しようと考えている方は、まずはチラシに広告禁止表現が使われていないかをしっかりと確認してください。
完全・完璧・絶対など
住宅は人が建てるものであり、絶対に壊れない物ではありません。そのため、耐震性や耐久性の高さをアピールするために、完全無欠であるかのように誇張して表現することは禁止されています。
特選・厳選など
主観的に比較した表現も禁止されています。これは、不動産会社の主観で判断されたものだからです。公的な第三者機関によって何かの認定を受けていれば明確な基準がありますが、不動産会社の主観では基準が明確かつ公平であるとは言い切れません。
そのため、不動産会社が独自に比較して、ほかよりも優れた物件であるかのように紹介しているチラシは、対象から外してしまってもよいでしょう。
格安・破格・お買い得
他と比較して価格が安いと表現するのも禁止です。これも、不動産会社の主観での判断となっています。合理的な根拠を保有して併記しているのであれば使えるものもありますが、なんの根拠もなしにただ安いことをアピールしている場合は、とても信用はできないでしょう。
チラシをチェックするメリット・デメリット
住宅をお探しの方の中には、インターネットを中心に情報を集めている方もいるでしょう。
インターネットで探せば多くの物件が探せるため、とても便利であり、チラシを見る必要性がないと思ってしまうかもしれません。そこで、チラシをチェックするメリットとデメリットを解説します。
チラシをチェックするメリット
チラシはインターネットのように、スクロールして情報を探す必要がなく、視認性や一覧性が高い点がメリットです。どこに何が書かれているかすぐにわかるため、欲しい情報をすぐに探せます。また、近隣の情報を得やすいのもメリットです。
チラシは特定のエリアに絞って配布されるため、現在お住いの場所からあまり移動したくない方に向いています。さらに、比較がしやすいのもチラシのメリットです。
建売住宅を探す際は複数件比較することが一般的ですが、インターネットで見比べていると違いがよくわからないことがあります。しかし、チラシであれば現物を持って確認しやすいため、物件や不動産会社ごとの特徴をとらえやすくなっています。
チラシをチェックするデメリット
デメリットとしては、情報にタイムラグがあることです。チラシに掲載して配布するには、デザインから印刷、配布と時間がかかります。その間に直接不動産会社に問い合わせた人がその物件を契約していれば、チラシを目にした時にはすでに購入できなくなっていることもあるでしょう。
まとめ
新築一戸建てのチラシの読み方を紹介しました。建売住宅のチラシを読むときは、欲しい情報が記載されているか、禁止されている表現が使用されていないかをチェックしてください。信頼できる不動産会社であるかは、チラシを見て判断できることもあります。もしチラシだけでは情報不足だと感じたら、それ以外の情報もチェックしましょう。インターネットで情報収集したり、不動産会社に直接問い合わせて物件を紹介してもらうのも1つの手段です。